【ICO】トークンエコノミーの立役者となる「MoxyOne」のビジョンについて解説
今後トークンエコノミーの普及の課題となるであろう「各トークンはある一定の経済圏でしか使用できず、異なる経済圏では役に立たない」という問題を解決するプロジェクト「MoxyOne」について解説していきます。
MoxyOneの概要
Moxyoneは、ざっくり説明するとトークンを法定通貨と同じように決済に使用できるようにするプロジェクトです。ユーザーがデビットカードに預け入れたトークンを法定通貨に交換し、リアルでの支払いに使用します。
今も仮想通貨で決済できるお店がありますが、使用できるコインはビットコイン等のメジャーなものに限定されているのが現状です。
最近ではXPで支払いができるカフェなどもありますが、仮想通貨で決済できる店舗の数は少なく仮想通貨決済の普及はまだまだといった感じです。
ICOで発行された無数の独自トークンは発行元のサービスでしか使用できず、リアルでの支払いには使用できません。
MoxyOneのプラットフォームを使用すれば、支払いの際にトークンを法定通貨に即時に交換することで、トークンの使用範囲を爆発的に広げることができます。
トークンの発行元としてもトークンの使用用途が広がることで価格の上昇につながるため、積極的にMoxyOneのプラットフォームを受け入れるインセンティブがありますね。
MoxyOneプラットフォームの仕組み
MoxyOneプラットフォームを使用したトークン支払いの流れをホワイトペーパーの図を使用して解説してみました。
- ユーザーがMoxyOneまたはホワイトラベリング(※)されたカード又はウォレットを使用して支払
- 店舗側でトランザクションを処理
- MoxyOneはジャストインタイム資金調達を使用してトークンを法定通貨に交換
- 流動性プロバイダー(法定通貨の提供者)がトークンと法定通貨を交換し、MoxyOne/パートナーに購入額を送金
- ユーザーのウォレットから購入額 + 少額の手数料が(トークンで)控除され、トランザクションを記録
※ホワイトラベリングとは、トークンの発行元のブランドロゴを入れたものという意味で、ブランディングに使用されるものです。
デビットカードは2種類
MoxyOneカード
ブランド付きカード
トークンの発行元は決済インフラを自前で用意する代わりにMoxyOneのAPIを使用することでコストを抑えることができるので、MoxyOneを利用するインセンティブになりますね。
モバイル決済にも対応予定
デビットカード以外にAndroid PayとApple Payへの対応が2018年第4四半期に予定されています。
対応予定のトークン
サービスローンチ直後はSPEND(MoxyOneのトークン)、ETH、Sociall(SCL)の3種類に対応予定ですが、2019年第2四半期にはShapeshiftまたはChangellyがサポートしているトークンに対応する予定です。
MoxyAIのサポート
仮想通貨は価格変動が激しく、その時々でどのコインを使って支払うのがベストか判断するにはその都度チャートを見なくてはなりません。
MoxyOneシステムに搭載されたMoxyAIは、ウォレットにあるコインの中でどのコインが最も多くの法定通貨に交換できるかを自動的に判断し、支払いを最適化してくれます。ホワイトペーパーでは以下のような例で説明があります。
例)
・支払いのデフォルト通貨をBTCに設定しています。
・直近30分間で、BTCは10%低下、ETHは15%上昇しました。
・MoxyAIはユーザーに対し(支払時に)、MoxyOneモバイルアプリケーションからの通知を使用して、ETHを使用しBTCを手元に残すことでより大きな価値を得ることを提案します。
・このときユーザーには2つの選択肢があります。
* Yes: 支払いに対してETHが選択され使用されます。
* No: 支払いに対してデフォルトのBTCが使用されます。
プロダクトのデモ版が公開中
正式なリリースはまだですが、MoxyOneアプリによる支払いのデモンストレーションの様子を動画で確認することができます。
また、MoxyOneダッシュボードのデモ版がリリースされており、サービスのイメージを把握することができます。グラデーションを基調としたデザインとなっており、なかなか洗練されていて使いやすそうです♪
SPENDトークンのICOが開催中
2018年3月14日~4月15日の期間において、MoxyOneプラットフォームで使用されるSPENDトークンのICOが開催されます。
SPENDトークンの概要は以下の通りです。
トークンの役割 | MoxyOneネットワークおよびプラットフォーム内の料金の支払い |
トークンの略称 | SPEND |
供給量 | トークンセール終了後の新規発行なし |
トークンネットワーク | Ethereum(ERC20拡張) |
最大供給量(ハードキャップ) | 50,000,000 SPEND |
私もICOでSPENDトークンを購入する予定なので、後ほどICO参加方法を解説します。